絵の種類

ここでは、描く対象と描く方法で絵を分類します。

描く対象で分類

描く対象によって絵の呼び方が変わります。

静物画

静止した自然物(花、果物など)や人工物(器や楽器など)を描いた絵画。。

一般的には、テーブルの上にいくつかの物を配置して、それを描きます。テーブルクロスや背景なども描くことがあります。

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カラヴァッジョ(Caravaggio)
果物籠(1596)


風景画

風景を描いた絵画。

自然だけでなく、街並みなども風景としてとらえて描くことがあります。


風俗画

人々の日常生活を描いた絵画。

主に人間がなにかやっている状態を描きます。


宗教画

宗教上の目的で描かれた絵画。

多くは聖書に題材をとり、教会や宮殿などの壁や天井などの装飾としてとても大きな絵として描かれますが、 個人が持つ小さな宗教画もあります。


肖像画

人物を描いた絵画。特定のひとりを描いたものが多いのですが、家族など数人を描いているものもあります。

自身の肖像を描いたものを特に自画像といいます。 写真がなかった時代には、人の肖像を残す唯一の手段であり、とても重要でした。肖像画の注文を受けることで生活していた画家も少なくありません。


描く方法で分類

ここでは、描く方法で絵を分類します。

油彩画

いわゆる油絵(あぶらえ)。顔料を油性の溶剤にまぜて絵の具とします。

油彩の特徴は、絵の具の乾燥の早さがゆっくりであることを生かして自由自在な表現ができること、絵の具を重ねても色が濁らないこと、 完成した絵の描画面が堅牢あることなどです。


水彩画

水に溶ける絵の具で描きます。

絵の具や道具の扱いが比較的容易で、小学生の絵の授業にも使われますが、高度な表現も可能です。

耐水性がないので、色を重ねると下の絵の具が溶け出して色が濁るため、色が重ならないように塗る必要があります。


アクリル画

水で溶かすことができる水性の絵の具ですが、乾くと耐水性があるアクリル絵の具で描きます。

油絵の具に比べて扱いが容易ですが、油絵の具のように色を塗り重ねることが可能です。また、エアブラシを使うことも可能です。


水墨画

和紙に墨で描くもの。墨絵(すみえ)ともいいます。

中国で発達した伝統的なモノクロ描画方法ですが、色をいれることもあります。


デジタル画

デジタル技術を使った描画した絵。詳しくはデジタル絵参照。


フレスコ画

水で顔料を溶き、壁の漆喰などに描きます。
色は比較的淡くいったん描いたら修正できません。


テンペラ画

卵の卵黄や白身に顔料を溶いて描きます。鮮やかなは発色で、板や布、紙に描くことができます。


そのほかの分類

絵のいろいろな呼び方。

雅宴画(フェート・ギャラント)

田園や庭園などで着飾った人々を描いた絵。


団欒図(カンヴァセーション・ピース)

家族のだんらんを描いた絵。


都市景観図(ヴェドゥータ)

都市の風景や風俗を描いた絵。代表的な画家にカナレットがいます。


物語画

物語の展開を描いた絵。


画廊画

貴族や王侯などが所有する絵のコレクションを一枚の絵の中に絵のカタログのように描いた絵。