油絵を早く乾かす

油絵具の乾燥には時間がかかります。ほぼ完全に乾くには、普通の油絵の具で数日から1週間ぐらいかかります。

一般的に油絵具が乾くと表現しますが、油絵の具が硬化するのは、実際には化学変化と揮発性油の揮発によってです。
そのため、ドライヤーの温風を吹き付けて乾かそうとしても効果はありません。
また、乾燥とか乾くという表現も必ずしも正確ではありませんが、慣用的にこれらの言葉が使われています。

油絵を早く乾かす方法

油絵の具が乾くまでの時間を短くする方法として、次のような方法があります。


速乾性画用油を使う

画用油にシッカチーフを混ぜて使うと早く乾きます。
ただし、あまり大量に使うと黄変したりしわが寄ったりする可能性があります。

なお、速乾性の調合されたペインティングオイル(ペインティングオイルクイックドライ)も販売されています。


速乾性絵の具を使う

速乾性絵の具(クイック油絵具)を使うと、とても早く乾きます。
たとえば、松田油絵具(株)の速乾性油絵の具を使うと、ほぼ1日で乾きます。

速乾性油絵の具(クイックドライ)は、早く乾く以外は普通の油絵の具とほぼ同じで、普通の油絵の具と混用することもできます。

油絵の具ではなく、アクリル絵の具を使う方法もあります。
ただし、油絵の具とアクリル絵の具の混用はできません。 アクリル絵の具で下塗りして、じゅうぶんに乾かせた上に油絵の具を載せることは可能です。


厚塗りしない

油絵の具の乾燥は空気に触れることによって起きる化学変化なので、厚塗りすると内部の乾燥が遅れます。
できるだけ薄く塗ることで乾燥を早めることができます。このとき、テレピンのような揮発性油を多く使うと効果的です。


乾いてない油絵の持ち運び

乾いてない油絵を持ち運ぶ方法には次のような方法があります。

ほぼ乾いているけれど完全には乾いてない可能性がある油絵を配送するような場合で、 絵の具がほかのものにつかないように念のために保護したい場合は、 食品用のラップで覆うという方法もあります。