光と色

色は、光の当たり方で見え方が変わります。

色の見え方

光の当たり方で色の見え方が変わる理由は、ひとつは対象に当たる光にも色があるからであり、 もうひとつは人間の目や脳が認識する色が状況によって違うからです。

特に写真や印刷では、色の再現に最大の注意を払ったとしても、光の当て方で見える色が変わります。
車のカタログをいくつか入手してみてください。すると、そのなかの色見本の車の色と、他のページに掲載されている車の色が違う色に見えることに気づくはずです。 色によってはその違いはかなり大きく、まるで別の色であるかのように見えることがあります。

また、ものの大きさや周囲の色などによっても、色の見え方は変わります。

水彩絵の具や油絵の具では、塗った直後と乾いた後では、色の見え方が異なります。また、パレット上と絵の中に置いた色は異なって見えることがあります。
このような色の見え方の違いは、経験によって知るほかないでしょう。


光と影

理想的な光が入っている特別な場合を除いて、実際の影は理論とは異なります。

多くの場合、光源は複数になります。たとえば、窓からの光と天井に付けられた照明の光が対象にあたっていることはよくあることです。
次の図の左は一方向から光があったった場合の影、右は左右2方向から光が当たった時の影の様子です。

一方向から光の影は明瞭で濃く出ますが、二方向からの光の影は一方向から光のときより薄く、影が重なる部分だけ濃くなります。
一般的には、一方向からの光を当てた状態のほうが、絵を見る人が理解しやすくなります。

しかし、多くの現実の物体は多方向からの光を受けています。その影を、あくまでも写実的に描くか、 あるいは一方向からの光を想定して影を描くかということは絵の表現に大きな影響を与えます。